こんにちは、ようへいです。
先日、友人への出産祝い選びを通して、僕は改めて育児の大変さと、そこにある奥深さを知りました。夜泣きや寝かしつけ、離乳食のこと…。これまで想像もしなかった、たくさんの悩みと向き合っている親御さんの姿を、友人の話やインターネットで知るたびに、心から尊敬の念を抱きました。
そんな多くの育児の悩みの中でも、僕が特に驚いたのは、「赤ちゃんの頭の形」という、一見すると見過ごされがちなテーマでした。今回は、僕が友人への出産祝い選びを通して知った、赤ちゃんの成長と頭のゆがみに関する大切な知識、そしてもしもの時の相談先について、僕自身の気づきを交えながらお伝えしたいと思います。
この記事が、今まさに育児の悩みを抱えている方、そしてこれから親になるすべての方にとって、一つの気づきや安心材料となれば幸いです。
1.育児の悩みは尽きない。そして、頭のゆがみもその一つだった
親御さんが抱える育児の悩みは、本当に多岐にわたります。
- 「なかなか寝てくれない…」 夜泣きや寝ぐずりに関する悩み。
- 「これで大丈夫なのかな？」 離乳食の進め方や栄養に関する悩み。
- 「本当にこれで合ってる？」 抱っこの仕方や、おむつ替えのタイミングに関する悩み。
僕自身、これらの悩みはメディアを通じて知っていましたが、実際に友人が直面している姿を見て、その切実さを痛感しました。そして、様々な育児グッズを調べていく中で、ベビー用品一つとっても、赤ちゃんの成長を助けるための工夫が随所に見られることに、改めて驚かされました。
特に、ベビーカーの座面が地面から高めに設計されているタイプや、抱っこ紐の素材に通気性が良いものが使われている理由を深掘りしていくと、単なる「暑さ対策」だけではない、もっと大切なことに気づいたんです。
それは、赤ちゃんの健やかな成長と頭の形についてでした。
2.赤ちゃんの頭のゆがみは、なぜ起こる？
生まれたばかりの赤ちゃんの頭蓋骨は、とても柔らかく、成長も著しいため、ほんの少しの外圧でも形が変わりやすいという特徴があります。頭のゆがみは、大きく分けて2つの原因で起こります。
一つは、寝ている向きや抱っこの仕方など、外部からかかる圧力によるものです。赤ちゃんは自分で頭の位置を動かすことが難しいため、同じ向きばかりで寝てしまう「向き癖」が続いたり、長時間ベビーカーやベビーシートに乗っていたりすると、頭の一部に圧力がかかり、ゆがみが生じることがあります。
そして、ごくまれにですが、病気によるゆがみも存在します。頭蓋骨のつなぎ目（縫合）が早く閉じてしまう「頭蓋縫合早期癒合症」などがその例です。病気によるゆがみは、脳や運動機能の発達に影響を与える可能性があるため、早期の発見が非常に重要です。
病気によるものか、外部からの圧力によるものかを見分けるのは容易ではありません。そのため、もしも赤ちゃんの頭の形が少しでも気になった場合は、早めに医療機関を受診し、適切な診断を受けることが大切です。
外部からの圧力が原因で起こる頭のゆがみには、以下のような種類があります。
- 斜頭症： 赤ちゃんの頭が左右非対称にゆがんでいる状態です。
- 短頭症： 頭の後ろが平らになって、全体的に短くなっている状態を言います。一般的に「絶壁頭」と呼ばれることも多いです。
- 長頭症： 頭の横幅が短く、後頭部が前後に長くなっている状態を指します。
このように、一見同じようなゆがみに見えても、原因や種類が異なるため、素人判断はとても危険だということを知りました。
3.頭のゆがみを放置すると、どうなるの？
赤ちゃんの頭のゆがみは「放っておけば自然に治る」と言われることがあります。しかし、症状が強い場合は自然に治るのを待つだけでは改善しないケースも多いようです。
さらに、頭のゆがみは、将来的な見た目の問題だけでなく、頭の形によっては将来的に見た目や生活に影響する可能性があるとも言われています。気になる場合は早めに医療機関でご相談ください。
【健康面・発達面への影響】
- 顔の非対称： 頭のゆがみが強いと、顔の骨格にも影響し、目や耳の位置が左右でずれたり、顎がゆがんだりすることがあります。
- 歯並びへの影響： 顎の骨がゆがむと、歯が生えるスペースが不足したり、生える方向がずれたりすることも。
これらの影響は、成長するにつれて子どものコンプレックスに繋がってしまう可能性もあります。
4.頭のゆがみへの対策、そして「ヘルメット治療」という選択肢
外部からの圧力による頭のゆがみは、寝かせ方や抱っこの仕方を工夫することで予防できる場合があります。しかし、すでにゆがみが気になっている場合は、専門家への相談が不可欠です。
そこで知ったのが、「ヘルメット治療」です。
これは、何らかの原因で生じた赤ちゃんの頭のゆがみに対して行われる治療法です。オーダーメイドで作成したヘルメットをかぶることで、頭の形の成長をサポートする方法として用いられる場合があります。
「ヘルメット治療」と聞くと、少し大げさに感じるかもしれませんが、これは赤ちゃんの頭の形が気になる親御さんにとって、医師の診断のもと検討される一つの選択肢です。治療の有無や方法は専門の医療機関でご相談ください。頭のゆがみは、病気の可能性もあるので、少しでも気になったら早めに医療機関を受診し、適切な診断、検査、治療を受けることが大切です。
【ヘルメット治療について知っておきたいこと】
- オーダーメイドのヘルメット： 赤ちゃん一人ひとりの頭の形をスキャンし、それに合わせて専門のヘルメットが作られます。
- 成長を利用した治療： ヘルメットが頭のいびつな部分に圧力をかけずに、膨らみが足りない部分の成長を優しくサポートすることで、自然な丸みを目指します。
- 治療の効果には個人差があります： 全てのケースで同じような結果が得られるわけではありません。必ずしも矯正できるものではありません。
何よりも大切なのは、「早期発見」と「早期相談」です。赤ちゃんの頭の形が変化しやすい時期は限られており、一般的には生後3〜6ヶ月までには治療を開始できることが望ましいとされています。
5.なぜ、この「頭のゆがみ」は社会的に知られていないのか？
日本国内では、年間約70万人もの新生児が生まれていますが、頭のゆがみを持つ子どもは14万人にもなると言われています。しかし、実際に治療を受けているのはごくわずかです。
なぜこれほど多くの赤ちゃんに頭のゆがみがあるにも関わらず、社会的な認知が低いのでしょうか。
その理由の一つに、「潜在化された問題」であるという点が挙げられます。「うちの子、少し頭の片側が平らかも…？でも、頭のかたちは個体差があるしな」と、多くの親御さんが様子見をしてしまうのが現状です。
しかし、頭のゆがみは、病気の可能性もあります。もし「頭蓋縫合早期癒合症」などの病気が原因だった場合、手術等の適切な対応が遅れると、脳や運動機能等に影響が出る可能性があると指摘されています。
僕は、出産祝いを調べていなければ、このことを知ることはありませんでした。赤ちゃんの頭の形は、親が積極的に情報を集めなければ気づきにくい、とてもデリケートな問題なのです。
6.一人で悩まないで。まずは専門家へ相談してみませんか？
もし、この記事を読んでいるあなたが、赤ちゃんの頭の形について少しでも不安や疑問を感じたら、どうか一人で抱え込まず、専門家に相談してみてください。
「頭のかたち相談室」は、赤ちゃんの頭のゆがみに悩む親御さんのための無料相談窓口です。ここでは、在籍する看護師や保育士が丁寧に話を聞いてくれます。
- 累計16,000件以上のお問い合わせ実績があり、多くの親御さんの不安に寄り添ってきました。
- 専門病院のご紹介や、受診方法の案内も行ってくれるので、どこに相談すればいいか分からないという不安も解消できます。
- 医療機器メーカーが運営しており、相談窓口として活用できます。詳しい内容や治療の適否については、必ず医師にご相談ください。
赤ちゃんの成長の瞬間はあっという間です。かけがえのない時間を、安心して笑顔で過ごせるよう、私たちも応援しています。
